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★お散歩日和★ ~ご当地紀行~

(スコアの余白)友として、細山田の幸運を願う 小俣勇貴2015年4月4日18時36分

 「支配下登録されることになりました!」。携帯の画面に映る文字を見て、思わず拳を握った。3日、ソフトバンクの育成選手だった細山田武史からの連絡だった。「なんだか人生いろいろありますね笑」とも書かれていた。

 彼とは早大野球部で同期だった。斎藤佑樹(日本ハム)とバッテリーを組んでいた武史は2009年に横浜に入団。新人時代から捕手として出場を重ねた。野球にいそしむ傍ら、定期的に会っては酒を酌み交わし、バカ話をしてゲラゲラ笑っていた。底抜けに明るく振る舞う一方で、大きな病を患ったこともあり、出場機会を減らしていた。

 13年秋、急に電話がかかってきた。声が暗い。「今日、事務所に呼ばれたわ」。戦力外通告だった。婚約していた彼女との挙式は延期に。トライアウトを受け、なんとかソフトバンクと育成契約をかわした。そして昨年末、念願の挙式をすることになった。

 挙式当日、式場につくと他の同期が深刻な顔で寄ってきた。「武史のお母さん、倒れて運ばれた」。くも膜下出血だった。本人は会場に残って来賓を笑顔で迎えた。2次会の途中、声を詰まらせながら「わりぃ」と言って病院に向かった。あんなにつらそうな武史を初めて見た。4日後、母親は帰らぬ人に。やっとたどり着いた人生で最も幸せな日に襲った不幸。あまりに残酷だった。

 年が明けて1月。都内で食事した。すっきりした表情で武史は言った。「もう大丈夫」。それから会う機会はなかった。急に届いた朗報。故障者が相次いで巡ってきたチャンスだった。

 こういう言い方は不謹慎かもしれない。それでも願わずにはいられない。これだけつらいことに耐えてきたんだ。もっともっと武史に幸運が訪れますように。(小俣勇貴)


by hata_28ych | 2015-10-10 07:36 | プロ野球 | Comments(0)

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